破産とか民事再生とか何が違うのかを調べた
会社の資金繰りが厳しくなった場合に企業はいくつかの選択を迫られることになる。自分自身には今のところ関係ないが、最近破産や民事再生の文字をニュースで見かけることが増えたので何が違うのか気になって調べてみた忘備録。
破産と民事再生の違い
会社を消滅させるのか、存続させるのか、が最大の違い。
●破産
・清算(会社を消滅させること)が目的
・債務超過などによって継続的な経営が困難になった場合に、破産手続きを行うことで原則的にすべての資産・負債が清算されるというもの
●民事再生
・会社を残すことが目的
・債務超過などによって継続的な経営が困難になった場合に、現経営者の主導の下、業務継続しながら再生計画案を立て、認可されるたら事業継続しながら計画案を履行していくというもの
民事再生法と会社更生法
現在の経営陣が経営に関与できるか、できないかが最大の違い。
・会社主導で再生を行う
・現在の経営陣もそのまま残ることが多い
・裁判所が任命した管財人主導ですべて再生を行う
・現在の経営陣も一掃される
民事再生のメリデメ
●メリット
・会社を存続できる
・経営陣もそのまま引き継げる
●デメリット
・社会的信頼やブランドイメージの低下。取引先との契約が困難になるケースも
・担保として提供している財産が取られてしまう
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連日ニュースになっている大手企業は、破産ではなくほぼほぼ民事再生のようである。基本的にはニュースになるような大手企業の場合は事業継続を念頭においた民事再生であるケースが多いだけなのだろうか…?
ちなみにアメリカの破産法では、破産のことをチャプターセブン、民事再生のことをチャプターイレブンというらしい。たまにニュースで出てくるけど理解できていなかったので学び。